2020年、9月10月と、東京都府中市内、泉苑包括支援センター様から、ご依頼をいただきました。
こちらは、5月6月の笑いヨガの予定でしたが、コロナ禍で出来なくなりました。
笑いヨガは飛沫感染のリスクが非常に高いので、他に!ということで、MNGに決まりました。
いつもは、体操をしている日程の中、2週だけ、MNGを8か所で行いました。
職員は、椅子の消毒、机の消毒、もちろん検温、手洗いの設定、靴箱の消毒など、本当に徹底していました。
慎重さに慎重を重ね、手首が腱鞘炎になってしまうくらい徹底していました。
その中で、本来は1回に10~16人ですが、1回を5人~6人に分けて、講座をしました。
45分という限られた時間の中、指から腕の運動(ステップ1)リズム運動(ステップ2)
広告パズル・手作りビンゴゲーム(ステップ3)、シート玉入れ・2種類の太鼓の合奏(ステップ4)
を行いました。
道具を使うのは、消毒が大変なので、ゴム手袋をはめていただいて行いました。
終った後の皆さんの笑顔が本当に嬉しかったです。マスクで口元の様子はわかりませんが、
目が笑っている、笑い声がでている・・そのことが何より何より仕合わせに感じています。
「みんなの認知症予防ゲーム」をご採用頂いた団体様からのお声
イベント概要:くらしの福祉講座「みんなで楽しく認知症予防!」
主催:神奈川県内社会福祉協議会様 共催:ボランティア連絡会様
ご回答頂いた方:社会福祉協議会 企画担当者様
【どのようにみんなの認知症予防ネットをお知りになりましたか?】
【みんなの認知症予防ネットを選定頂いた決め手はなんですか?】
本講座は毎年、異なるテーマで開催しております。 今年度のテーマについては、今現在「認知症」がタイムリーなワードであり、本会の他の講座においても「認 知症」を取り上げた際、反響を頂きましたので、「認知症」をテーマに企画をいたしました。
講師の選定につきましては、昨年度依頼しました、講演会企画会社ホームページより、講師を探しておりま したが、どの講師におかれましても内容の複雑そうなものばかりでした。
そこで、インターネット全体で「認知症、講座」等のキーワードで検索を行い、貴法人のホームページを 拝見させて頂きました。
他の職員と相談し、参加者は「話を聞く」講座よりも実際に「体を動かす・体験す る」講座の方が受けが良いこと、
また「自分のためになること」について知りたいのではないかとの結論に 至り、貴法人へ依頼をさせていただきました。
また貴法人ホームページに掲載されていた内容で
・心身の不調で元気を失っている方、また年齢を問わず行える、効果を得られること
・認知症の予防だけではなく、コミュニケーション関係を築くことのできる場にもなること
に魅力を感じました。
【感想】
ゲームの体験は、参加者全員が本当に楽しそうに体験していました。
「楽しかった」「またやりたい」との声も多く頂き、笑顔いっぱいの講座となりました。
また参加者同士が関係を築けたことも、本会として嬉しく存じます。
2018年2月
施設の職員さんからの感想
※リーダーさんは、高齢者向きにプログラムを考えて下さっており、毎回反応を見て、少しずつ内容を利用者さんに合わせて
下さるので、自然に大きな笑い声が生まれています。
※お手玉回しは、色々な声をかけて下さるので、上手くいかない事も楽しむ事が出来、笑い声が上がります。
失敗も楽しむための工夫、声かけは、私達職員は、大変勉強になります。
※3拍子、4拍子は、リズムの変化についていけず、一部の利用者さんからは、「難しいよ」との声も多く聞かれましたが、
回数を重ねていく内に、リズムに合わせて動けるようになる方が増えてきています。認知症でない、自立度の高い方々は、
「出来るようになって来たぞ」という達成感も感じられています。
※旅行に行きましょうは、個々に難易度は様々ではありますが、旅行の思い出や、懐かしい故郷を思い浮かべるなど、
回想、想像力を掻き立てる内容だと思います。特産物や名所など日頃のレクリエーションでも行っていますが、
「旅行に行く」という想定が参加意欲を湧き立てます。美味しいものや好物の話は、皆さん、「大好き!」との事です。
※お手玉を投げて箱に入れる、これは、ゲーム感覚で、全員が参加出来、ルールも大変 わかりやすい内容です。
「もうすぐ自分の番だ」と緊張の表情になる方や、「絶対に入れるぞ」と意欲満々の表情で挑む方、
失敗して悔しい気持ちも刺激があり、脳活性だと感じます。
日頃、行っているゲーム大会は、紅白対抗で行うので、個人で挑戦できるところが楽しいという意見がありました。
職員も、個別の協議をゲーム大会に取り入れています。
茨城県の岸 泰子講師からのレポート
春の講座では軽度MCIと思われる方が3名ほどいらしゃいました。
その中の男性が今継続して、私どもの教室に毎回7月から欠かさず参加してくださっています。
もちろん病気での診察も受けていられますが
5月から参加されました頃は、瞳に暗さがあり、受け答えにも、戸惑いがあり、ビンゴゲームでの記入にも、ほとんど書けない、私と話ながらの記入は今もありますが、あの頃と比べられないほどの回復ぶりで、
病院での検査テストもアップしています。担当の先生に「何かしてますか」と聞かれたと言われました。ゲームに参加していると話されたそうです。
今は明るくなり、私の教室のムードメーカーです。言葉集めでも、ジョークをいいます。それが楽しくて、また大笑いです。奥さまからも良かったと喜ばれています。
最高齢が94歳、その方は独居健康で膝間接に痛みがあり、このゲームなら無理なく楽しく出来ると喜んでくださっています。
また1年半続けています女性の方はいつも明るく前向きですが、今年で80才。お金の計算が苦にならなくなった❗
このゲームが楽しみだから休まないようにしている。1週間休みになるとやっぱり体が違うようだと言って下さいます。
☆山梨の甲府から~
隔週10回コースを終えられた80歳過ぎの方々の様子です。家族から明るくなった、前向きになった、声が大きくなったと
いわれたり、料理が1品多くなった、笑う事が多くなった、仕舞い込んでいたワープロを出して、
感想を打ち込んで持参した、仲間内で冗談が言えるようになった、出かけるのが楽しい、毎日出かけないといられない、
掃除機を毎日かけるようになった、今、何しにきたんだっけ?がなくなった、など。
続々と話す表情はイキイキと、目力が上がっていました。仲間内で次も来ましょうね、頑張りましょうねと励ましておられたそうです。
仲間がいる、会いたい、との発言も数多くありました。このゲームで、どれだけの変化が得られるか?との思いは、吹っ飛んで、
改めてこのゲームの効果はスゴイ!と実感しています。と、看護師さんスタッフがグループで行っていらっしゃいます。
そしてスタッフ共々エンパワーメントをされ、後期に向けて頑張れそうです。平成27年9月26日
ゲームで転倒予防
ゲームで脳を活性化して、生活能力を維持、向上していきます。
人間は、ゲームの中で、遊んだり楽しんだりすることで、日常生活から解放された、新たなエネルギーを生みだします。そして、ゲームは、楽しむことだけではなく、身体運動を十分に引き延ばすことが可能になります。
脳活性化ゲームを進めながら、頭と心と体へつながりの準備をしていきます。
筋肉があるなしにかかわらず、頭と体の神経のつながりが弱くなっていて、バランスが崩れてしまうために、転倒に繋がってしまいます。
誰もが、不安なく、安心して参加できるように、このゲームは、始めからできることを目的としていないのです。できてもできなくても、どちらでも大丈夫、やめないで、あきらめないでやることが大切なことになります。出来る、出来ない、上手い、下手を意識するのではなく、あきらめないこと、人と比べないことが大切になります。
一つ一つのゲームの中に、脳活性化の働きが潜んでいます。意図的な働きかけをして、笑いながら脳が働くように仕向けています。
大体は、円座になり、上下関係はなく、みんな平等、みんな一緒の環境をつくり、大笑いしながらゲームを進めていきます。
そして、そのことが、大きな効果に繋がっていきます。
どのゲームも、ただ笑うだけではなく、認知症予防、認知症からの引き戻しという目的意識を持って、お迎えする側の、リーダー、スタッフ、ボランティアさんは、ご参加くださるお仲間さん全員を「やらかい心」で、受け入れます。
ゲームは、一つひとつ、何々をしながら、何々をするという、同時進行で成り立っています。二重課題の処理能力を自然に訓練しています。
「落ち込ませない」「迷わせない」「不安にさせない」「嫌な思いをさせない」「追い込まない」そのことを常に心に留め、楽しんでいない、できない方へのフォロー、できないと楽しめない、その気持ちを理解して、楽しく自然に大笑いができるように、お膳立てをしていきます。
このお膳立てこそが、ゲームリーダーとして、コミュニケーション力をしっかり養う必要性があります。
「やらされる」のではなく、楽しいから自然にやりたくなる。
ただ訓練されているだけでは、気持ちの継続が難しい。しかし、楽しいと思うことは、痛さも忘れてやってしまいます。
また、目からの情報は、脳を刺激しますが、五感の情報の8割以上は、目から入ってくるということがわかっています。
一つの工夫として、お手玉の並べ方と、リボンの並べ方が重要です。
ふたを開けた瞬間に、感嘆の言葉がでるくらいに、きれいに、並べています。
ゲームの効果としては、楽しいゲームをする、勝ちたい!という気持ちがでてきて、集中力が高まります。そうすると、自然に反射能力や、バランス能力が向上してきます。そこから、転倒予防へつながっていきます。ゲームを継続するにあたって、仲間との関係性の良さ、コミュニケーション関係が際立って良くなります。
同じゲームが重要な理由としてですが、健常な感覚の方は、毎回同じものだと、飽きるのではないか、マンネリでやる気にならないのではないか、脳活性化には、つながらないのではないか・・・と考えますが、それはなく、
心の上でも、体の上でも、安心安全であることへの気持ちのゆとりが大切になります。毎回、変えていると、変化に対応できず、混乱しやすいため、認知症予防の目的が十分に発揮できなくなってしまいます。
同じゲームだからこそ、安心してゲームに参加できます。
同じゲームであっても、ゲームをリードする人の声のかけ方によって、いくらでも、新鮮な楽しいゲームになります。
実際には、ゲームの最中、杖を使わなければ絶対に歩けない男性が、杖を使わないで、歩き出していた。
また、ある車椅子の女性は、やはりゲームの最中、いつの間にか、一人で立って、ジャンケンをしていました。
このように、自助力を高める大切さ、意欲を自然に引き出していきます。
転倒防止には、ゲームのステップ1、ステップ2などで、指や腕の体操をして、頭を鍛えることが大切になってきます。
「みんなの認知症予防ゲーム」は、気楽に楽しくできる運動プログラムです。認知症だけでなく、心身の不調で元気を失っている方に対しても、年齢を問わず、効果が期待されます。
そのため、呼称を「みんなの認知症予防ゲーム」としています。
一般社団法人 みんなの認知症予防ネット 事務局
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